更年期以降の女性に特に多い骨粗鬆症の予防には、普段の食事で納豆を食べることが効果的だと注目されています。

実際に納豆に含まれているどのような成分や栄養素の影響で、骨を丈夫にして骨粗鬆症を予防できるのでしょうか。

更年期以降の寝たきりを予防するためにも、骨粗鬆症のリスクを軽減させるためにも、納豆の持つ効果を解説します。

更年期以降に女性の骨粗鬆症が急激に増加する!

骨粗鬆症とは、骨の中がスカスカの状態になることで、骨の強度が低下してちょっとしたことでも骨折につながってしまう症状のこと。

高齢化が進む日本では、50歳以上の女性の3人に1人、70代以上の女性の2人に1人が骨粗鬆症を発症しているとも言われている状態です。

骨粗鬆症が進行すると

  • 米袋を床から持ちあげる
  • 孫を抱く
  • 頭の上のものを取る
  • 腰を曲げて軽いものを拾う

これらのことがきっかけで、椎体骨折を招くことがあったり、転んだり、躓いたりすることで、大腿骨骨折のリスクが高まります。

骨粗鬆症の一番恐ろしいところは、大腿骨骨折等による寝たきり人口の増加や、寝たきりをきっかけにする老人性の認知症。

健康寿命を縮める原因となる骨粗鬆症は、高齢化社会が続く日本では、早期に改善すべきことで、そこに納豆の持つ成分や栄養素が役立つと考えられています。

日本人はカルシウムの流出が起こりやすい民族

骨粗鬆症の原因のひとつが、骨のカルシウムの流出です。

日本は元々火山灰に覆われている国なので、土壌に含まれるカルシウムが少なく、そこで育つ植物にもカルシウムが不足しがち。

さらに欧州のようにミネラルウォーターも出ない日本では、カルシウム以外のミネラル分も不足しています。

このあたりはフランスのミネラルウォーターと日本の水道水を比較すると、カルシウム濃度が15倍以上も異なることからもわかるでしょう。

そこに追い打ちをかけるのが、インスタント食品の蔓延。

日本では一般的なインスタント食品には、大量のリン酸が含まれています。

リン酸には神経伝達作用などもありますが、過剰摂取が続くと骨の中のカルシウムを溶かしてしまったり、カルシウムの吸収を阻害することで骨粗鬆症のリスクを高めることに。

インスタント食品やスナック菓子、ジュースなどは出来る限り控えることが基本です。

加齢とともに骨のカルシウム濃度は低下する

基本的なことを言うと、人生で骨密度が最も高いのは25〜30歳前後の年齢。

その後はある程度の骨密度を保つものの、40歳や50歳以降になると、毎年0.3〜0.5%ほどずつ減少していきます。

特に閉経後の女性は年間2〜5%の勢いで激減し、あっという間に骨密度が低下して、骨粗鬆症を発症してしまうことに。

女性ホルモンのエストロゲンには、骨のカルシウム流出を予防する効果我ありますが、閉経後にはエストロゲンが分泌されなくなるので、一気にカルシウムの流出が進むんです。

納豆のカルシウムとイソフラボンが骨粗鬆症のリスクを軽減する

納豆が閉経後の女性に増える骨粗鬆症のリスクを軽減する理由のひとつに、カルシウムとイソフラボンの作用があります。

まず大豆製品である納豆には、豊富なカルシウムが含まれていますので、体内で不足するカルシウムを納豆から摂取すること我できます。

さらに大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと化学式が似ているために、体内でエストロゲンと同じ動きをすることに。

つまり骨からカルシウムが流出するのを防いで、新たに補給できることで、納豆を積極的に摂取することで、更年期以降に増える骨粗鬆症のリスクを軽減できます。

でも納豆の骨粗鬆症に対する作用は、これだけではありません。

納豆のビタミンK2がカルシウムの骨への定着を促進する

納豆に含まれるビタミンK2には、骨の破壊を予防し、カルシウムの骨への定着を促進する作用があります。

ビタミンK2という栄養素は、元々腸内に存在する細菌によって作られるもので、食べ物で摂取する必要がありません。

しかし抗生物質の投与や、腸内環境の悪化で善玉菌が減少すると、腸内細菌が作っていたビタミンK2が不足し、骨の破壊を防ぐことができなくなります。

だからこそ、普段の食事でビタミンK2を補ってあげることが大切なのですが、なんとビタミンK2は納豆以外に含まれていない栄養素。

だから納豆を食べないと、食事からビタミンK2を補給することはできません。

しかも納豆菌は、腸内細菌が作る7倍ものビタミンK2を生み出す作用があり、ネバネバ成分の多いものほど、高濃度でビタミンK2を含有していることもわかっています。

実際にビタミンK2は骨粗鬆症の薬としても認可されている成分ですので、納豆を食べることの重要性がわかるでしょう。

またカルシウムの吸収率を高めるという意味でも、良質なタンパク質を豊富に含む納豆を食べることが効果的。

カルシウムはタンパク質との同時摂取で、その吸収率が向上することがわかっていますので、骨粗鬆症のリスクが高い更年期以降の女性ほど、納豆を普段の食事でしっかり摂取するようにしましょう。