納豆を食事で摂取することで、糖尿病や血糖値の上昇は改善&抑制できるって本当なのでしょうか。

納豆と血糖値の関係とは?健康食品と言われる納豆には、食後血糖値の上昇を抑制する際に効果的に作用するそうです。

実際に納豆ご飯を食べることで、どのような血糖値の変化が起こるのかも含め、糖尿病との関係性を紹介します。

糖尿病の症状と注意すべき糖尿病の合併症とは?

糖尿病とは、膵臓で作られるインスリンの分泌量が不足しているか、その働きが十分ではないことで、血液中の血糖値が正常よりも大きく上昇してしまう病気。

インスリンはエネルギーの元になる血液中のブドウ糖を細胞に取り組み、血糖値を下げる唯一の働きを持つホルモン。

インスリン不足やその働きが不十分だと、細胞内にブドウ糖を取り込めずにエネルギー不足になり、体を動かせなかったり、代謝にも悪影響が出るなど厄介な状態になります。

血液中の血糖値が上昇しすぎると、高血糖状態になり、腎臓で糖の処理ができくなってしまうことに。

そして処理できない糖分は、尿の中に溢れて体外に排泄されるので、糖尿病という名称がついたんです。

糖尿病は、癌や血栓のように死に直結する疾患ではありませんが、合併症を引き起こす可能性もあり、それが健康上の大きな問題に。

糖尿病の合併症で最も恐れるべきなのはこの3つ

  • 糖尿病網膜症:失明原因の第1位
  • 糖尿病腎症:人工透析の可能性も
  • 糖尿病神経障害:手足のしびれ、内臓機能の低下

これらの合併症を引き起こさないためにも、普段から血糖値を意識したり、血糖値を低下させる作用がある食生活を行うことが大切で、その際に納豆が効果的に作用します。

納豆を食べると腸内細菌が増え血糖値が低下する

糖尿病の最も効果的な治療方法のひとつに、食事療法があります。

食事療法を行い際には、腸内細菌を増やす作用がある水溶性食物繊維を豊富に含んだ食事を積極的に食べることが大切。

納豆やオクラなどネバネバ食品、きのこやひじき、わかめなどの海藻類も腸内環境の改善に役立ちます。

腸内環境が整うことで、血糖値を低下させる腸内細菌が繁殖しやすい環境に。

ただし脂肪分や糖質が豊富な食事と一緒に食べるのは、逆効果ですので、総合的な食事内容の見直しを行いましょう。

納豆の水溶性ペプチドがインスリンの作用を活性化する。

納豆の主原料と言えば、大豆ですよね?

実は大豆タンパクのなかには、水溶性ペプチドという成分が豊富に含まれています。

この水溶性ペプチドがインスリンを活性化させ、血液中の糖分の吸収を促進する作用があり、結果として、血糖値が上がりにくい状態になります。

だから普段の食事に納豆を追加するだけでも、血糖値の上昇を抑制できることがわかっており、それはミツカンが行った実験でも実証されています。

納豆が食後血糖値に影響を与え、血糖値の上昇を抑制する

これはmizkanが行った、納豆および大豆が健常成人の食後血糖値に及ぼす影響を確認した実証データでも証明されていますので、簡単に紹介すると、

  • 米飯食のみ(米飯150g)
  • 納豆食(米飯150g、納豆45g、タレ6g)
  • 大豆食(米飯150g、蒸煮大豆45g、納豆と同じタレ6g)

被験者を上記3つのグループに分け、食後血糖値の推移状況を観測したもの。

食後2時間後の血糖値に大きな違いはなかったものの、食後の全ての段階において納豆食を食べたグループの血糖値が最も低いことを確認。

特に30分後の血糖値は、大豆食のグループの僅か3分の2、米飯食のみのグループの80%と摂取カロリーが増えているにも関わらず、納豆が血糖値抑制に効果的なことが証明されています。

納豆のレシチンには、糖尿病の合併症を予防する効果もある

糖尿病の最も恐ろしいのは、三大合併症を引き起こす要因にもなっているから。

いずれもそのきっかけになるのが、毛細血管の損傷です。

糖尿病になると、医師は真っ先に血糖値を低下させようとしますが、実は糖尿病網膜症は、血糖値が急激に下がることが発症するきっかけ。

血糖値の急降下は、網膜のバランスを乱し、新しい毛細血管を生み出すことに。

その際に血管を作る細胞膜のレシチンが不足すると脆い毛細血管になり、動脈瘤ができやすかったり、少しの衝撃で破れてしまうリスクが高まり、網膜症のきっかけに。

高血糖状態でも血液中のレシチン濃度が高いと、網膜症などの血管に関する合併症を引き起こさないことがわかっていますので、納豆からレシチンを補給することは非常に効果的なんです。

レシチンには他にも、インスリンの分泌を活発にしたり、悪玉コレステロールを溶解する作用があることで、血糖値の低下にも役立ちます。

大豆と納豆を比較すると、血糖値を低下させる作用があるビタミンB2も同じ分量でも2倍になり、活性型の割合が2〜3割も増加しますので、その効果も相まってより効果的。

このように納豆を食べるだけでも、糖尿病の悪化や合併症の抑制、血糖値の低下や上昇を抑制する作用が期待できますので、ぜひ普段の食事でもしっかり摂取するようにしましょう。